2017-09

Maiden Voyage(処女航海)/Herbie Hancock - 1966.04.15 Fri









[sales data]
1966/4
[producer]
Alfred Lion
[member]
Herbie Hancock(p)
Freddie Hubbard(tp)
George Coleman(sax)
Ron Carter(b)
Tony Williams(ds)






このアルバム製作時、ハンコックさんはマイルスバンドに在籍中で、
黄金クインテットの記念すべき初のスタジオ録音E.S.P. を録音した後、
マイルスが体調不良で療養期間となったためメンバーそれぞれがソロ活動を展開した時期の作品で
60年代新主流派といわれたジャズスタイルの典型的な演奏例として有名だそうです。

個人的にRock Itなハンコックさんのイメージが強いので、そのギャップに戸惑い
以前はこの純度の高いJazzyな演奏に心がスイングする日が来るのだろうかと思ってましたが
いつの間にか聴き入ってる自分にもちょっとびっくり(笑)

「海」をテーマにした作品ですが、トロピカルで太陽サンサン、サーファーは大波にノリノリ
という感じではなく、波の穏やかな人気のない入り江周辺というイメージです。



このアルバムには一つ謎がありまして、マイルスバンドにも在籍していたサックス奏者の
ジョージ・コールマンさんはウェイン・ショーターさんと比較されることが多く
格下と烙印を押されてしまい、あまり評価を得られない不遇な演奏者なのですが、
コールマンさんと他のメンバーはこのアルバム以降、共演作が1枚もないそうなのです。
他メンバーは70年代以降、何度も再会セッションやライヴを行っているのに、
コールマンさんだけお呼びがかからないとのことで、コールマンさんと他メンバーの間に
何かがあったことは間違いない話として

「ヴィレッジ・ヴァンガードで記念パーティーが開かれた際、ハービー、ロン、トニーは
トリオを再結成した。
すると、バックステージにジョージ・コールマンがホーンを手に現れた。
旧交を温め合おうというジョージに対して、ハービーの返事はひと言「あり得ないね」だった。
普段のハービーの性格からはとても考えられないほど、冷たい態度だったという。」


(出展)ミシェル・マーサー フットプリンツ―評伝ウェイン・ショーター』

ふ~む、コールマンさん、一体何をやらかしたんでしょうね(笑)
スポンサーサイト

Speak Like A Child/Herbie Hancock - 1968.01.15 Mon









[sales data]
1968
[producer]
Duke Pearson
[member]
Herbie Hancock(p)
Ron Carter(b)
Mickey Roker(ds)
Jerry Dodgion(fl)
Thad Jones(fl)
Peter Phillips(trombone)




マイルス・クインテットの絶頂時期で「Maiden Voyage(処女航海)」と並ぶ初期人気作品。
実にいい感じのジャケット写真です。
被写体はハービー・ハンコックさんと婚約者の方(ジジ・メイグスナー)だそうです。

子供や少年をテーマに「大人になった事で失ってしまったもの、
その頃の気持を取り戻したいと願っているもの、子供の頃の純粋な気持ちを取り戻せたなら、
希望や可能性を見い出せのではないか」というコンセプトアルバム。

サウンド面で面白いのはバックにフリューゲルホーン、ベース・トロンボーン、アルト・フルートの
中低音の3管アンサンブルを配しているのはギル・エヴァンスの手法を自己流に表現したものだそうです。

鍵盤ものの耳が出来ていない私には少々敷居の高さを感じますが
何度も聴いて深みの出るするめ盤の類ではないかと思います。


Tempest In The Colosseum/V.S.O.P. The Quintet - 1977.07.23 Sat









[sales data]
1977
[producer]
Henri Renaud
David Rubinson
[member]
Herbie Hancock(key/p/synthe/vo)
Freddie Hubbard(tp)
Wayne Shorter(sax)
Tony Williams(ds)
Ron Carter(b)






V.S.O.Pという「英語表記」は当時のサントリーのCMの影響で
「ブランデー水で割ったらアメリカン」というポップスなイメージがありまして
同名の凄いメンバーのバンドが存在するらしい事は薄々知っていましたが、
どうもこのCMイメージとヘッド・ハンターズなハービー・ハンコックのイメージが
重複してしまい、なかなか聴く気になれなかったのですが、
(まぁどんなにメンバーが凄くてもJAZZのJの字も知らなかった当時のHR小僧には
何もわからなかったでしょうけど(笑)
トニー・ウィリアムスの経由で今更ながら聴いてみました。

結成契機を調べてみると1976年のニューポート・ジャズ・フェスティバルの特別企画として
ハービー・ハンコックの今までの音楽キャリアを総括する目的でマイルス時代を再現するため
勿論大師匠であるマイルス・デイヴィスを招聘したかったもののその願いかなわず
フレディ・ハバードとマイルス門下生という疑似マイルス・クインテットが実現。



当初は名前通りV.S.O.P.(Very Special Onetime Performance)というイベント1回限りの
予定だったはずが、あまりの反響の大きさにレギュラーバンド化し、
その後ワールド・ツアーを行なうまでに発展したとのことで
本アルバムはそのワールドツアーの一環で行われた第1回Live Under The Sky出演の
1977年7月23日、田園コロシアムでのライヴです。

vsop.jpg

当時のジャズ界はエレクトリックなフュージョンの嵐が巻き起こり、それを良しとしない
純ジャズファンが「ジャズの復権」の象徴としてこのアコースティックジャズユニットに
いっせいに飛びついたとのことです。

ハンコック曰く
「これは昔ながらのジャズの再演ではない。ミュージシャンが当時(60年代)から現在(77年)までの
体験を踏まえて演奏しているからだ。」

いや、凄い迫力です。
現在のデジタルコピー音楽など糞くらえ!って感じで、とにもかくにもテンション高の
トニー・ウィリアムスのドラムが格好良すぎ。
何でもトニー・ウィリアムスは1966年11月北海道巡業中に大麻使用の疑いで逮捕された
前例があるため、今回の入国はかなり厳しい条件をクリアして実現したものだそうです。

そういわれてみればフュージョンというジャンルに片足突っ込んでいた頃のLIFE TIMEでの
来日はありませんでしたね(納得)

トニー・ウィリアムスも一度生で見たかったですね・・・マイルスと一緒に・・・

An Evening With Chick Corea and Herbie Hancock - 1978.02.15 Wed









[sales data]
1978/11
[producer]
David Rubinson
Herbie Hancock
[member]
Herbie Hancock(p/left)
Chick Corea(p/right)


[CBS]ハービー・ハンコックプロデュ―ス盤


1978年2月、サンフランシスコ、ロサンジェルス、サンディエゴで行われた
ハービー・ハンコックとチック・コリアのデュオライヴ。

[右チャンネル]チック・コリア[左チャンネル]ハービー・ハンコック


[ポリドール]チック・コリアプロデュース盤

このライヴ盤は二人の所属レコード会社別の2種類あるようで
[ポリドール]チック・コリアプロデュース盤と[CBS]ハービー・ハンコックプロデュ―ス盤
今回はCBS盤を購入してみました。

chicket.jpg

この二人によるデュオ競演は1974年頃から不定期に行われ、このライヴ盤と同年(1978年)に
武道館公演もあったそうですが、70年代はキース・ジャレットのケルン・コンサート
大ヒットしたことでピアノ弾き語りブームがありこのような「視覚に訴えかけない動のないコンサート」で
武道館に客を呼べた時代もあったことに少々驚いております。




Butterfly/笠井紀美子 & Herbie Hancock - 1979.01.01 Mon









[sales data]
1979
(Rec:1978/10)
[producer]
David Rubinson
Herbie Hancock
[member]
笠井紀美子(vo)
Herbie Hancock(key)
Bennie Maupin(ss,ts)
Webster Lewis(key)
Ray Obiedo(g)
Paul Jackson(b)
Alphonse Mouzon(ds)
Bill Summers(perc)
金子マリ(bvo)
亀渕由佳(bvo)





先日、カルロス・サンタナ、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、
ジョン・マクラフリンらによるスーパーグループSupernovaが今春始動というニュースを耳にし、
そういえばサンタナがハンコック、ショーターと共演したアルバムがあったなぁと
(スイング・オブ・デライト)ごそごそ調べていたらひっかかりました。



ハンコックが1978年アルバム「Sunlight」を引っさげて来日したついでに
オープンしたばかりの信濃町のソニースタジオで録音していった企画物だそうで、
この時同時に「ダイレクト・ステップ」(10/17&18)、「ザ・ピアノ」(10/25&26)も録音したそうです。
(アルバムクレジットの録音データは1979年10月になってますが1978年の間違いだと思います)



収録曲はハンコックの代表曲が収録されているのでハンコックファンには2度美味しい内容
といったところでしょうか。
出だしのこの頃特有のフュージョンチックなサウンドから大橋純子さんのような伸びのある
パンチの効いた歌声が飛び出るのかと思ったら予想に反してかなり抑え目な柔らかいボーカルに
意表を点かれました。
(ジャケットの豪快なアフロヘッドな写真のイメージとはかなり違う(苦笑)

ちょっとジャズシンガーにしては声が細いなぁとかどこかグルーヴしきれないもどかしさというか
色々気になったんですが、正直そんなに上手くないのではないでしょうか(ファンの方すみません)

尚、笠井さんは1998年に歌手を引退し現在は宝飾デザイナーとして米で活躍されているようで
旦那さんはミニー・リパートンの元夫で、音楽プロデューサーのリチャード・ルドルフさんだそうです。

Prev «  | TOP |  » Next

ブログ案内

縞梟

Author:縞梟
ブログ概要はこちらをご参照ください

検索フォーム

最新コメント

カテゴリ

洋楽 (1037)
Live In Japan(黒船襲来) (44)
Albert Lee (3)
Allman Brothers Band (11)
Andy Summers (7)
The Band (13)
The Beatles関連 (9)
The Byrds (10)
Bill Bruford (16)
Bill Laswell (3)
Billy Preston (4)
Bob Dylan (17)
Cactus (2)
Caleb Quaye/ Hookfoot (5)
Camel (2)
Colosseum/Tempest (12)
Cozy Powell (4)
Cream (8)
C,S,N & Young関連 (10)
Curved Air (1)
David Bowie (42)
Dave Mason (5)
David Sylvian (7)
Deep Purple関連 (15)
Delaney & Bonnie (7)
Eagles (5)
Emerson Lake and Palmer(E.L.P) (33)
Electric Light Orchestra(E.L.O) (4)
Emmylou Harris (6)
Eno (8)
Eric Clapton (13)
Faces/Small Faces (4)
Focus (15)
Frank Zappa (19)
Frank Zappa関連 (2)
Frankie Miller (7)
Fred Frith (2)
Free (1)
Gary Moore (11)
Genesis (4)
Gong (14)
Gram Parsons (4)
Grand Funk Railroad (3)
Gurvitz Brothers (3)
Humble Pie (2)
Ian Gillan Band (10)
Jack Bruce (12)
Jackson Browne (2)
Jan Akkerman (11)
Jeff Beck (8)
Jimi Hendrix (42)
Joni Mitchell (7)
Kevin Ayers (6)
King Crimson (48)
King Crimson関連 (16)
The Kinks (6)
Led Zeppelin (9)
Little Feat (11)
Lou Reed (7)
Lynyrd Skynyrd (5)
Magma (4)
Max Middleton (7)
Mick Ronson (5)
Mike Bloomfield (7)
The Mountain (3)
Neil Larsen (1)
Neal Schon (3)
Neil Young (4)
Nicky Hopkins (10)
Nico (6)
Nucleus (4)
Paul Butterfield (7)
Peter Banks (8)
Peter Frampton (2)
Peter Gabriel (10)
Peter Green (3)
Phil Manzanera (20)
Pink Floyd (2)
Pink Floyd関連 (2)
Poco (5)
Procol Harum (11)
Queen (4)
Rainbow (17)
Ray Fenwick (8)
RMS(Ray Russell/Mo Foster/Simon Phillips) (10)
Robin Trower (6)
Rolling Stones (8)
Rolling Stones関連 (4)
Roxy Music (7)
Roy Buchanan (4)
Renaissance (4)
Santana (4)
Soft Machine (7)
Spencer Davis Group (5)
Steve Hackett (16)
Steve Hillage (8)
Steve Miller Band (3)
Terry Bozzio (8)
Tommy Bolin (10)
UK (6)
Velvet Underground (9)
Whitesnake (16)
Wishbone Ash (1)
The Who (9)
Yardbirds (7)
YES (28)
YES関連 (30)
カテゴリ外(洋楽) (56)
ジャズ・フュージョン (445)
Al Di Meola (11)
Allan Holdsworth (22)
Billy Cobham (15)
Brecker Brothers (12)
David Torn (7)
Frank Gambale (4)
Grant Green (2)
Herbie Hancock (7)
Idris Muhammad (2)
Jean-Luc Ponty (8)
Jeff Berlin (6)
John Coltrane (1)
John Mclaughlin (30)
John McLaughlin関連 (2)
John Scofield (35)
John Tropea (7)
Jonas Hellborg (8)
Larry Coryell (6)
Lee Ritenour (3)
Lenny White (5)
Mark Nauseef (4)
Mahavishnu Orchestra (15)
McCoy Tyner (3)
Mike Stern (13)
Miles Davis (18)
Pat Metheny (11)
Pat Metheny関連 (3)
Return To Forever (13)
Stanley Clarke (12)
Steve Khan (5)
Stuff (8)
Tony Williams (9)
Weather Report (25)
大村憲司 (6)
パラシュート (8)
深町純 (5)
増尾好秋 (6)
マライア (7)
森園勝敏 (10)
渡辺香津美 (19)
渡辺貞夫 (4)
カテゴリ外(ジャズ・フュージョン) (48)
邦楽 (600)
あがた森魚 (5)
荒井由実 (4)
井上陽水 (12)
ウエスト・ロード・ブルース・バンド(山岸潤史) (4)
遠藤賢司 (28)
小川美潮 (11)
大瀧詠一 (6)
久保田麻琴(サンディー&ザ・サンセッツ) (3)
カルメン・マキ (13)
クラムボン (5)
クリエイション/竹田和夫 (27)
コシミハル (9)
ゴールデン・カップス/エディ藩 (11)
サディスティック・ミカ・バンド/サディスティックス (16)
サンハウス/シーナ&ザ・ロケッツ (11)
鈴木慶一 (3)
鈴木賢司 (6)
鈴木茂 (10)
ズボンズ (5)
ソウル・フラワー・ユニオン/ニューエスト・モデル (28)
高中正義 (4)
ちわきまゆみ (8)
陳信輝 (6)
戸川純 (9)
西岡恭蔵(ザ・ディランⅡ) (8)
人間椅子 (7)
BOW WOW (10)
はっぴいえんど~ティン・パン・アレイ関連 (33)
ハプニングス・フォー (7)
早川義夫(ジャックス) (6)
浜田麻里 (6)
パンタ/頭脳警察 (18)
ヒート・ウェイヴ/山口洋 (22)
フラワー・トラベリン・バンド (6)
ボ・ガンボス/どんと (27)
細野晴臣 (22)
Boat/Natsumen (12)
紫(沖縄ロック) (10)
村八分(山口冨士夫) (7)
ザ・モップス (6)
柳ジョージ (6)
矢野顕子 (13)
山内テツ (3)
山下達郎 (6)
Lazy~Loudness (18)
YMO/坂本/高橋関連 (19)
wha-ha-ha~はにわちゃん (4)
日本のプログレバンド (11)
岡野ハジメ (4)
成毛滋 (6)
ファー・イースト・ファミリー・バンド (6)
柳田ヒロ (7)
四人囃子 (15)
アニメ (10)
カテゴリ外(邦楽) (21)
その他(戯言・雑記) (88)
縞梟的笑論文 (12)
パチスロ (54)
お悔やみ (15)

記事画像

リンク

このブログをリンクに追加する