2017-09

Peter Gabriel Ⅰ(Car)/Peter Gabriel - 1977.02.25 Fri









[sales data]
1977/2/25
[producer]
Bob Ezrin
[member]
Peter Gabriel(vo/key/etc)
Allan Schwartzberg(ds)
Tony Levin(b/etc)
Jimmy Maelen(per/etc)
Steve Hunter(g)
Robert Fripp(g/banjo)
Jozef Chirowski(key)
Larry Fast(synthe programming)
Dick Wagner(g/bvo)
London Symphony Orchestra




ジェネシスの人気ぶりに翻弄される事に疲弊し、又、長女アンナちゃんが出生時に
感染症にかかり生死の境をさまよったことで家族の大切さに気づかされたピーカブは、
「幻惑のブロードウェイ」リリース後にジェネシスを脱退すると田舎の谷間に立つ家で
隠匿生活を始め、音楽活動を3年間ほど休止。
その影響が人間の深い内面の洞察による歌詞で表現されるようになり
メロディ的にはまだその英国臭の強いジェネシス時代のピーカブの面影が残っていますが
シンフォニックなどを駆使したオーバープロデュースで米人好みの大仰なサウンドに仕上げたのが
ルー・リードを「ベルリン」で一本立ちさせたりキッスやアリス・クーパーのプロデュースで
有名な米音楽商人ボブ・エズリン。

PG_2015082011571061a.jpg

3月から始まったソロツアーはこのアルバム制作メンバーで行われ、
複数のブート盤で聴く事ができますが、ツアー時、フリップ翁は
ダスティ・ローズという変名で参加しており、ニューウェイヴ期に再始動する
キング・クリムゾンに参加することになるトニー・レヴィンとの接点でもあります。
又このアルバム共演が機でトニー・レヴィンやラリー・ファストとピーカブは
長いお付き合いとなります。
(余談)
ソロアルバム4枚は、『I』『II』『III』『IV』と販売上は便宜的に数字がふられていますが、
実のところこれらは全て「Peter Gabriel」という同タイトルのアルバムで取り扱い上困るので、
それぞれ違ったタイトルにしてくれるようレコード会社がピーガブに申し入れても
全く聞き入れなかったらしい。
(ファンは各アルバムのジャケットの見た目の印象をつけた通称で区別しています)

Peter-Gabriel-Flower-Power.jpg

そのへそ曲がり具合について、ジェネシスの元同僚トニー・バンクス曰く
「すまして黙っていればそれなりにいい男なのに、いつも変な風に頭を剃ってみたり、
妙な化粧をしたりで自分を格好良く見せようというような気が全然ないみたいだ」(笑)



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Peter Gabriel AT The Roxy/Peter Gabriel - 1977.04.09 Sat









[live data]
1977/4/9
[member]
Peter Gabriel(vo/key/etc)
Allan Schwartzberg(ds)
Jimmy Maelen(per/etc)
Jozef Chirowski(key)
Larry Fast(synthe programming)
Tony Levin(b/etc)
Steve Hunter(g)
Dusty Rhodes(Robert Fripp)(g)

PETER_GABRIEL_Live_at_the_Roxy.jpg


Live at the Roxy,Los Angels,CA April 9,1977

ジェネシス脱退後ピーカブのソロ1stツアー音源。
ブート物ですが音質はまあまあです。

スティーヴ・ハンター、トニー・レヴィンなど1stアルバムのメンバーによるバック演奏で
ダスティ・ロードという変名で参加しているのは誰あろうロバート・フリップ翁です。

セットリストで興味深いのは
1)IIに収録されるOn The Airが既に演奏されている
2)ピーカブがジェネシス時代の曲を演るのは非常に珍しいのですがBack In N.Y.Cを演奏
3)キンクスのAll Day & All Of The Nightカバー演奏
4)HERE COMES THE FLOOD アレンジ違いで2回演奏

初期の楽曲演奏のライヴが聴けるのも珍しい上にこれだけの聴き所があれば、
ブートを含めバッタ物で投げ売りされているのが惜しい感じです。
是非、捨てられるような値段で売っていたら迷いなくお買い上げください(笑)

Peter Gabriel Ⅱ(Scratch) - 1978.06.02 Fri









[sales data]
1978/6/2
[producer]
Robert Fripp
[member]
Peter Gabriel(vo/p/synthe)
Robert Fripp(g.frippertronics)
Sid McGinnis(g/etc)
Larry Fast(synthe)
Bayete(key)
Roy Bittan(key)
Tony Levin(b/etc)
Jerry Marotta(ds)
Tim Capello(sax)




前作はボブ・エズリンによる米国仕立てのエンタメ性の高いサウンド作りでしたが
本作はロバート・フリップ翁がプロデュースした「表現方法の一つであるポップソングの研究」を
目的とした翁自称の「MOR3部作」の1作品。

SACRED SONGS/DARYL HALL(1977年/発売は1980年) 
・PETER GABRIELII(1978年)
EXPOSURE/ROBERT FRIPP(1978年) 

ニューウェイヴ風のバンドサウンドに戻し、ジェネシス色はこのアルバムで完全払拭。
当然のことながらフリップ翁の関係するアルバムにヒットなしの法則で(笑)
このアルバムはセールス的にはパッとしなかったのですが、
デビュー作がボブ・エズリンの目論見通りヒットしたもののアレンジの強い派手な作りに
ピーカブは不満が強かったようでこのシンプルな作りが以後の自分の方向性を定めたと
プロデュサーのフリップ翁に賛辞を送っています。

Peter Gabriel III(Melt)/Peter Gabriel - 1980.05.23 Fri









[sales data]
1980/5/23
[producer]
Steve Lillywhite
[member]
Peter Gabriel(vo/p/synthe/etc)
Kate Bush(bvo)
Dave Gregory(g)
Robert Fripp(g)
David Rhodes(g)
Paul Weller(g)
Larry Fast(synthe/etc)
John Giblin(b)
Tony Levin(chapman stick)
Jerry Marotta(ds)
Phil Collins(ds)
Dick Morrissey(sax)
Morris Pert(per)




ピーカブ談
「私はある一つの音楽エリアに大きな興味を持っている。それは純粋にパーカッションと
エレクトロニクスだけの基盤に立った音楽だ。今までの私の曲のいくつかはそのフォーマットに
則っていないが、少し後には私は確実にそこに行くだろう。私が思うには原始的な
エレクトロニクスミュージックは80年代に私が行こうと望んでいるところなのだ」

いよいよピーカブがエスニックビートに目覚めた作品でシンセと民族音楽のコラボを実現し、
打楽器に重点が置かれるガブリエルワールドの出発点です。
ピーカブがリズムに興味を持つ理由は簡単でピーカブは元々はドラマーだったんですよね。

 

彼の代表作となった"BIKO"は1977年9月南アフリカ政治警察の拷問で殺された
スティーヴ・ピコを歌ったものですがピーカブは人権運動にも力を注ぐようになり
積極的に音楽活動以外の野外活動を展開し、2008年には「良心の大使」賞を受賞しています。
個人的には偉大な活動家シリーズとして世界一貧しいホセ・ムヒカ大統領の賛歌も作って欲しい
ところです(笑)

Peter Gabriel IV(Security)/Peter Gabriel - 1982.09.06 Mon









[sales data]
1982/9/6
[producer]
David Lord
Peter Gabriel
[member]
Peter Gabriel(vo/key/etc)
Tony Levin(b)
David Rhodes(g)
Jerry Marotta(ds/per)
Larry Fast(synthe)
*****
John Ellis(g/bvo)
Roberto Laneri(sax)
Morris Pert(timbales/per)
Stephen Paine(fairlight)
David Lord(synthe/p)
Peter Hammill(bvo)
Jill Gabriel(bvo)
Ekome Dance Company
(ghanaian ds)




ピーカブが前作のIIIで明示したプリミティヴ・エレクトニクス・ミュージックの発展系。
いきなりエコーメ・ダンス・カンパニーのガーナ式ドラムサウンドの
the rhythm of the heatの太いビートに体が震えます。



ピーカブは、アルバム発売前の1982年7月16日~18日イギリス郊外のブリストル
(イギリスの奴隷貿易の拠点だった所で、今でもアフリカを祖国とする人々や文化が残る
土地柄だそうです)でアフリカンミュージックの祭典WOMAD(World Of Music, Art & Dance)

530a0ed6-d21c-11e1-badb-00144feabdc0.jpg PG-1982-07-16-WOMAD.jpg

立ち上げに私財を投じて協力し、ユッスー・ンドゥールなどのアーチストを排出するなど
現在も続く人気イベントとして成長させましたが、この立ち上げ時にピーカブは多額の借金を
背負ってしまったためその救済目的で1982年10月2日英国ミルトン・ケインズ・コンサート・ボウルで
5人編成ジェネシス(3人Genesis+Gabrielがメインで、最後の数曲でHackettが加わった形式)として
リユニオンコンサートが1日だけ実現しました。

peter_gabriel_4b.jpg 82-10-02.jpg

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